都心から電車で約三十分、現代の日本においてはまだ緑が多いほうであろうこの町に

ひとつの奇跡が起きた。

助からないであろうとされたその病から生きる気力を失いかけた少女を

たった一人の、ごく平凡な青年が救った。

救ったといっても病を治したわけではない。

「共に生きよう」

その言葉には強い力があった。

少女は再び生きたいと願った。一緒にいたいと強く願う力が少女を病から救った。

少女は助かった。その後も順調に回復していった。青年との恋も深まっていった。

しかし、それによって青年に恋心を寄せていた少女たちは救われなかった。

それでも、彼のことは忘れられなかった。今まで思いを寄せていたのだから・・・

季節は春

新たな一年が始まる季節

桜舞う風景の中で

少女たちは新たな出会いを求めて羽ばたくのだろうか

それとも木の枝の上でただひたすらに羽を休めるのだろうか

 

* * * * * * * * * * *

 

あの町を出てもう何時間になるだろうか

ただひたすらに電車に乗り続けて、ようやくこの町についた

ずっと座りっぱなしだったから、少し腰が痛かった

あぁ、太陽がまぶしい

クィクィ

誰かが服を引っ張った

斜め後ろにはウェーブのかかった長い髪をした綺麗な少女が立っていた

「・・・どうした?疲れたのか?」

青年は少し心配そうに少女の顔を覗いた

フル フル

少女は少し頬を紅く染めながら横に小さく首を振り

「・・・もう・・・時間少ないよ・・・業者の人くるよ」

「もうそんな時間か・・・ならいくか」

そう言って少女の手を取り、二人は並んで歩いていった

「しかし、いいのか?俺についてきて・・・」

「・・・コクン  あなたがいないと・・・嫌だから

 私の家族は・・・あなただけだから・・・あなたは嫌なの?」

少女は不安げに青年を潤んだ目で見つめた

青年は首を横に振り、微笑を浮かべた

「そんな訳ないだろう

 俺の家族はおまえだけだ」

少女は嬉しかった

けど、なぜだろう

 

なぜ

 

そんなに悲しそうに笑う?

 

 

とらいあんぐるハート Sweet Songs Forever

「AQUAの中で」

 

 

あなたには守りたいものありますか?

 

命をかけても

 

例えどんなことがあっても

 

守りたいもの

 

ありますか?

 

 

 

 

 

 


(あとがきという名の雑談)

はい、と言う訳で始まりました

というか始めてしまいました私、空に浮かぶ雲こと空(くう)たんと

秋子「みんなのお母さんにして、美姫ちゃんのお姉さんの秋子です」

今回はまだプロローグなのでどんなお話かわからない人がほとんどだと思いますが

秋子「というより、わかり辛いです。ということでお仕置きね♪」

・・・・・・

と、とにかく!このお話はクロスものだということを言っておこう!!

秋子「何とのとは言わないの?」

いや、言ったら面白くないからね・・・わかった、わかったから!!その手にもってる

紫色のジェル状の物体が入ってるビンは置いてくれ、いや置いてください(汗

秋子「あら、どうしたの?すごく美味しいわよ(ニヤリ)」

ヒィィ〜〜〜〜

 




投稿ありがとうございます。
美姫 「さて、何のクロスかしら?」
あっ!
美姫 「どうしたのよ、いきなり」
いや、何のクロスかは、この前のページで既に表記してるんだが…。
美姫 「即、削除しなさい!」
りょ、了解であります!
…………完了であります。
美姫 「ふ〜、これで良し。頃合を見て、修正するのを忘れないようにね♪」
イエッサー!
美姫 「さて、これから始まる物語」
一体、どんなお話なのか。
美姫 「楽しみにしてますね」
ではでは。



頂きものの部屋へ戻る

SSのトップへ