第三幕 弓と雷と


 「えらく奇妙な陣だな」
 前方に展開している解放軍を見ながらフリージの将軍の一人ラルゴは呟いた。
 「あえて飛兵や騎兵の多くを馬から降ろし中央部には兵種ごとに中規模の部隊で編成している。あれで我等のテルシオに対抗するつもりか」
 同じくフリージの将リストが海保軍の中央部の歩兵部隊を見て首を傾げている。
 「テルシオに対抗し得るのはテルシオのみ。それを知らぬわけではあるまいに」
 バルダックも言った。
 「しかも左右には剣と斧の騎兵のみだ。まさかカラコールを知らぬのか」
 ブルックは呆れ返っている。
 整然と組まれたフリージ軍の陣に対し解放軍のそれはモザイクだった。それがフリージの将軍達には奇妙に映ったのだ。
 「シアルフィの者達は何を考えているのでしょう」
 本陣で司令官の警護役アイヒマンが作戦参謀を務めるコーエンに尋ねた。
 「解らぬ。あの様な陣は見た事が無い。シアルフィ軍は一体何を考えているのだ」
 もしかすると我等を相手にする為の奇計かも知れませぬぞ」
 参謀の一人フラウスが言った。
 「だがどうやってだ?あの数ではテルシオの重厚な陣は破れぬぞ」
 ウォルフが解放軍を指差しながら言った。
 誰一人解放軍の意図が見えないままであった。総司令官であるイシュタルも解放軍の陣形を見て驚きを隠せなかった。
 「また変わった陣ですね。あの様な陣は今まで見た事も聞いた事もありません」
 アルスター城の戦いの時の黒い法衣に身を包んだイシュタルも配下の将兵達と同じく敵軍の真意を計りかねていた。
 「ですが殿下、我等は兵力において優りテルシオとカラコールという二つの必勝戦法で挑んでおります。負ける道理はありません」
 歩兵部隊の将軍達の筆頭でありテルシオの発案者でもあるムハマドが自信に満ちた声で言った。
 「そうです。いかにシアルフィ軍が強かろうと我等の敵ではありません。御安心下さい」
 左翼の騎兵を率いるオーヴァも言った。
 「・・・・・・」
 イシュタルは腕を組み解放軍の陣を見ながら暫し考え込んでいたが顔をムハマド達に向けた。
 「有り難うございます。私は大切な事を忘れていました」
 澄んだ、それでいて艶やかな笑みを浮かべている。
 「総司令官である私が迷ってはいけませんね。それに私には貴方達の様に私を励ましてくれる人達がいるという事を」
 「殿下・・・・・・。勿体無い御言葉」
 その言葉に将軍達は思わず頭を垂れた。イシュタルが幼い頃より彼女の人となりを知る彼等はその言葉が本心より出ている事がよく解かったからだ。
 「さあ攻撃を始めましょう。そして勝利を我等が手に収めるのです!」
 「はっ!」
 フリージの敬礼をし将軍達はそれぞれの持ち場へ向かった。
 「顔だけじゃなく心も綺麗な人だな。あの親父さんとは大違いだ」
 蜂蜜色がかった金髪に青い瞳を持つ青年がイシュタルに声を掛けてきた。やや小柄なイシュタルと比べるとかなりの長身である。黒いシャツに薄い黄のズボンを身に着け豪華な装飾が施された長弓を左手に持っている。
 「ファバルさん」
 「まあそんな姫様だから俺もこの仕事引き受けたんだけどな。最初あの王様から依頼された時は断ろうと思ったけどな」
 頭をポリポリと掻きながら話す。何処かぶっきらぼうな感じがする。
 「すいません。父が何かと無理を申し上げて」
 「まあ良いさ。これも妹と孤児院の子供達の為、引き受けさせてもらうか」
 「有り難うございます、いつも助けて頂いて・・・・・・」
 ペコリと頭を下げるイシュタルをファバルは慌てて止めた。
 「おいおい、いつも大した仕事でもないのに報酬をたっぷり貰ってるんだぜ、助けてもらってるのは俺の方だよ」
 「ファバルさん・・・・・・」
 「じゃあ俺は本陣の警備があるからこれでな。無理すんなよ」
 「はい」
 イシュタルはファバルを見送ると解放軍の方へ向き直した。
 (無理はするな、か。自分が一番無理をしている癖に)
 少しおかしいような笑みを浮かべる。
 (けど不思議な人、側にいると何だか落ち着くわ)
 左の耳を触った。
 (ティニー、貴女みたいね)
 
 まずはフリージ軍歩兵部隊の前進から始まった。テルシオが地響きを立てながらゆっくりと進んで来る。
 テルシオとは巨大な方陣である。五千を一つの単位として百人を一列とし横に四十六列組まれる。四隅には百人ずつ十人十列で魔道師が櫓の様に配される。長槍を持つ重装歩兵が主力だが陣の表面には魔道師が、中心部には弓兵が置かれている。魔道師は射撃用であり弓兵は飛兵対策であった。元々はトラキアの竜騎兵に対抗する為に考えだされたものであり防護の固さ敵軍に与える威圧感で知られている。レンスター各地の反乱勢力はこのテルシオの前にことごとく敗れ去っておりフリージ軍の切り札の一つとされている。
 「来たな」
 オイフェはゆっくりと、だが確実に近付いて来る敵軍を見ながら言った。
 「中央に伝えよ、予定通り攻めるぞ」
 伝令に指示を伝える。解放軍の部隊がそれぞれ動いた。
 「テルシオを止める術は無い。時が来ればイシュタル様に魔道騎士団を動かされるよう進言するか」
 ムハマドは前進するテルシオを見ながら呟いた。彼の頭の中で今後の戦局が流れだした。 
 解放軍の弓兵と魔道師がテルシオの両隅に向かう。後に歩兵部隊が続く。
 「横に回り込むつもりか。無駄な事を」 
 隅の魔道師達が攻撃を仕掛ける。だが斜めであり攻撃を殆ど与えられない。
 魔道師達が左右に散り弓兵が中央になる。その真正面は先程攻撃を仕掛けて来た魔道師達である。
 「射て!」
 ロナンが号令を下すと矢が一斉に放たれる。刑そうな魔道師達は瞬く間に針鼠の様になり地に伏す。
 続けて左右に散開していた魔道師達がテルシオの隅へ一点集中攻撃を仕掛けた。次々と兵士達が倒れだす。
 テルシオの動きが止まった。もう一度弓と魔法の斉射が行なわれ堅固な壁に穴が開いた。
 「今だ!」
 弓兵と魔道師がさらに左右に散った。思わぬ攻撃に立ち止まったフリージ兵達の横腹へ斧や剣を手にする歩兵達が斬り込んで来た。
 「こうやって殴り込むのもしばらく振りだな!」
 ダグダが銀製の大斧を両手で持ち左右に派手に振り回す。敵の兵士達が次から次へと薙ぎ倒されていく。
 「おいダグダ、一人だけで目立つんじゃねえよ!」 
 その後をヨハルヴァが追い掛ける。後から左手にやや小振りの斧、右手に剣を持つオーシンとハルヴァンが続く。
 「テルシオはその名の通り城、城ならば城壁を壊し中に突入すれば良いのです」
 オイフェは次々と解放軍に突き崩されていくテルシオを見ながら隣にいるセリスに言った。
 「成程、その為の散陣だったんだね」
 「はい、兵を小さい単位ごとに分け指揮を執り易く動きを速くする事により連携と集中攻撃を容易にさせました。これでテルシオは破りました。しかしこれはまだ第一段階です」
 「カラコールだね」
 オイフェは無言で自信に満ちた笑みをセリスに向けた。
 テルシオは為す術もなく崩されていく。崩されたテルシオの兵士達はそこに集中攻撃を受け各個撃破されていく。
 「イシュタル様、テルシオが・・・・・・」
 解放軍の思いもよらぬ戦法による苦戦の有様は本陣に控えるイシュタルの目にも映っていた。
 「まさかこんな戦法があるなんて・・・・・・。流石に兄上を破っただけはありますね」
 冷静に眼下で繰り広げられる戦闘を注視している。フリージの誇っていた必勝戦術テルシオは一つ、また一つと
突き崩されている。
 「左右の魔道騎士団に伝えなさい、すぐにカラコールで敵軍の側面を攻撃せよ、と。中央には私が行きます」
 「はっ!」
 伝令将校がサッと敬礼した。
 「まだ負けたわけではありません、ここを凌げば必ず勝利を手中に収められます」
 イシュタルの指示により左右に位置していた精鋭雷騎士団を中心とする魔道騎士団は一斉に馬腹を蹴り駆けだした。狙うは勢いに乗る敵の横腹である。
 「よし、手筈通り行くぞ」
 左翼の騎士団を率いるアレスは砂塵を高く巻き上げながら向かって来る敵を見ながら言った。そして鞘から剣を抜いた。主に呼応するかの様に魔剣が黒く輝く。
 フリージ軍魔道騎士団は横二十人十列でそれぞれ同じ速度で突き進んで来る。将校の引き抜かれた軍刀が
振り下ろされた。
 「撃て!」
 騎士達の拳からエルサンダーが放たれる。彼等に突き進む解放軍騎士団は身を低く屈めかわそうとするが避けきれず数騎が落馬する。
 これがテルシオと並ぶフリージの必勝戦術カラコールである。中隊規模で編成された魔道騎士団を等速度間隔で進ませ魔法が届く距離に達したならば最前列が攻撃をかける。攻撃を仕掛けた列は横からそれぞれの隊の最後尾に移動し次の列が攻撃をかける。これを繰り返し敵の戦力を削り取っていくのである。歩兵部隊のテルシオが重厚なものであるのに対してこのカラコールは機動力を生かしたものである。
 「撃て!」
 二撃目が放たれる。またもや落馬していく。だが解放軍の騎士団は怯まなかった。斧や剣を手に突き進んで来る。
 それに対しフリージ軍は全く怯えたふうも無い。自分達の必勝戦術であるカラコールに対し絶対の自信を持っているらしく機械的に放とうとする。
 「今だ!」
 最前列の解放軍の斧騎士達が一斉に手斧を放った。剣騎士達で魔法剣を持つ者は魔法を放った。
 フリージ軍の三撃目は放たれなかった。思いもよらぬ攻撃にカラコールの動きが止まった。
 「行くぞっ!」
 アレスの号令一下一斉に斬り込んだ。剣を手にしておらず魔法攻撃に頼っていたフリージ軍の騎士達は為す術も無く斬り倒されていく。
 アレスがミストルティンを右に左に激しく振り回す。人も馬も断ち切られ血煙が周りを真紅に染めていく。
 ヒックスが斧を振るう。その度に敵軍の将兵の頭が割られ胸が裂かれる。
 解放軍の騎士団は瞬く間にカラコールを突破した。フリージ軍の騎士達はその数を大きく減らしていた。
 右軍のラインハルトもオーヴァも感じた。最早カラコールは通用しない、と。
 「ならば」
 反転した。そちらには今しがた突破した解放軍の騎士達がいる。
 全騎剣を抜いた。魔法は誰も放とうとはしなかった。
 「全騎突撃!」
 二人はほぼ同じ命令を下した。両軍が激突した。
 先程とはうって変わって斬り合いとなった。数に優るフリージ軍はこれで勝てる、と思ったが違った。
 左右に配された解放軍の騎士達は全騎フォレストナイトやパラディン、グレートナイトといった剣や斧に熟達した者達である。それに対してフリージ軍の騎士達はマージナイトである。中には解放軍のオルエンやイリオスのように剣技にも長けた者もいるがやはり剣の扱いは上手くはない。次々と圧倒されていく。
 左右の戦局は圧倒的に解放軍有利となっていた。その中でもアレスの強さは群を抜いていた。
 剣を振るう度に馬の首が飛び人が胴を両断される。唐竹割りにされ袈裟斬りにされ、首が腕が動画風に飛ばされるように乱舞し血雲が立ちこめる。魔剣は血を吸い喜びに震えているようだった。
 「そこにいるのはシアルフィの将の一人黒騎士アレスと見た!」
 声のしたほうを見た。そこには髪を後ろに撫で付けた若い騎士がいた。
 「何だ、貴様は」
 アレスは尋ねた。
 「フリージ雷騎士団のラインハルト」
 ラインハルトは答えた。
 「そうか、貴様がフリージ最高の武人と謳われているラインハルト将軍か。俺はアレス、ノディオン王エルトシャンの子だ」
 「やはり・・・・・・。ではその手にある剣は十二神器の一つ魔剣ミストルティンか」
 「だとしたらどうする?」
 ラインハルトは腰の剣を抜く。
 「卿に勝負を申し込みたい」
 アレスは不敵に笑った。
 「面白い、その申し出受けよう」
 両者はほぼ同時に馬腹を蹴った。魔剣が唸り声をあげラインハルトを横薙ぎにせんとする。ラインハルトはそれを絡め取るようにして弾き返し逆に剣を突き出した。アレスはそれを剣身で受け止めた。
 数合したが勝負は一向につかない。二人の剣撃は激しさを増しその形相は修羅の様になっていた。
 (やるな・・・・・・)
 アレスもラインハルトも互いが尋常ならざる相手である事を認識した。打ち合いは何時しか数十合となり百を超えた。
 二人の壮絶な一騎打ちが行なわれている間にも戦局は変化していた。威容を誇っていたテルシオは崩壊していき中央はイシュタルの指揮によりかろうじて戦線を保っていた。左右は斬り合いとなり解放軍がフリージ軍を圧倒していた。
 「戦局は我が軍にとって有利だね」
 本陣において戦局を見ているセリスは側に控えているオイフェに言った。
 「はい、フリージ軍は今やイシュタル王女の指揮によってかろうじて持ち堪えている状況です。あと一押しです」
 「じゃあ僕達も行こう」
 「はい」
 セリスは右翼、オイフェは左翼、シャナンは中央へそれぞれ向かった。その中レヴィンは僧兵部隊の方へ向かった。
 セリス達の指揮により戦局はさらに解放軍の方へ傾いた。それでもなおフリージ軍はイシュタルの陣頭指揮の下懸命に戦っていた。崩壊したテルシオの将兵達に方陣を組ませ残ったテルシオを密集させ解放軍の機動力を活かした一転集中攻撃を凌いでいた。左右の魔道騎士団もラインハルトがアレスを押さえオーヴァが懸命に指揮を執り戦線を支えていた。その時だった。
 「プリースト達が前線に!?」
 中央の戦線に魔道師達と共にプリーストが前線に現われた時フリージの将兵達は面喰った。常識的に考えて僧侶が前線で戦う事など有り得ないからだ。
 「奴等、何を考えている・・・・・・」
 前線指揮官の一人パウルスが呟いた。制しつつ密集したテルシオと方陣を半月状に囲みだした。動きがプリーストとは思えぬ程速い。
 「まさか・・・・・・!」
 それを見たイシュタルの顔が蒼白となる。解放軍の真意を悟り愕然となった。
 「すぐに前線を退けなさい!大変な事が起ころうとしています!」
 叫んだ。だが遅かった。
 プリースト達が一斉に魔法を放った。ウィンドやサンダーといった低位の魔法であったがフリージ軍をしたたかに撃った。
 「な・・・馬鹿な・・・・・・」
 他のマージファイターや下馬したマージナイト、セイジ等の魔道部隊からも同時に攻撃を受けフリージ軍は大打撃を受けた。
 「ハイプリーストですか・・・・・・」
 イシュタルの言葉は当たっていた。プリーストが昇格しハイプリーストになると杖だけでなく魔法による攻撃も出来るようになる。これによりハイプリーストは強力な戦力となる。
 魔道部隊や騎士団だけではなかった。解放軍の戦力は強力だった。
 弓兵部隊はソードマスターやフォーレスト、シーフファイターといった高位の軽歩兵とウォーリアやジェネラルといった重歩兵、ドラゴンマスターやファルコンナイトからなる飛兵、ボウナイトやデュークナイト、スナイパーといった高位の職種で編成されていた。武器も高位の魔法や武具で固められシャナンやアレスは神器まで持っていた。ここの将兵の強さはフリージ軍を圧倒していたのである。
 加えてオイフェの優れた戦略戦術とセリスのカリスマ性による団結、さしものイシュタルも遅れを取った。
 「最早戦線は立て直せませんね」
 イシュタルは総攻撃に移った解放軍と崩れはじめた自軍を見て嘆息混じりに言った。
 「後方のレンスター攻略はどうなっていますか?」
 「思わしくありません。我が軍の攻撃を凌いでおります」
 将校の一人が首を横に振りながら言った。
 「そうですか・・・・・・。もうこれ以上の戦いは無意味ですね」
 「では・・・・・・」
 「全軍コノート城まで撤退します」
 「はっ」
 「レンスターの三姉妹にも伝えなさい。レンスター東で合流しコノートまで退くと」
 「はっ」
 そしてイシュタルの黒い瞳が強く光った。
 「傷付いた将兵から順に戦線を離脱しなさい。後詰は私が務めます」
 「えっ・・・・・・・・・」
 将校は思わずイシュタルを見た。だがその強い決意を見て黙って敬礼で返した。
 フリージ軍は退却を開始した。イシュタルの言葉通りまず負傷した将兵から戦場を離脱し続いて足の遅い歩兵、そして騎士団が退却していった。
 「アレス王子、勝負は後日だ!」
 ラインハルトも一騎打ちを中断し戦場を離脱していく。アレスも解放軍騎士団も追撃をかけようとするがフリージ騎士団の振り向き様の魔法攻撃に阻まれ思うように進めない。
 フリージ軍は順調に戦場を離脱していく。解放軍を組織的な魔法攻撃と弓で寄せ付けない。
 「敵ながら見事だな」
 ラルフがボソッと漏らした。解放軍が思わず感嘆する程見事な退却戦だった。
 「これは容易に進めないね」
 セリスはフリージ軍を見ながらオイフェに言った。
 「はい。激戦で将兵にも疲れが見えますし追撃は翌日以降にしましょう」
 解放軍とフリージ軍が互いに全力をもって激突した『レンスター〜アルスター間の戦い』はフリージ軍の必勝戦術であるテルシオとカラコールを機動力を生かした一点集中攻撃と抜刀突撃により破った解放軍の勝利に終わった。参加兵力はレンスター城攻防戦を含めると解放軍十六万、フリージ軍二十四万、死傷者は解放軍一万、フリージ軍四万であった。この勝利により解放軍はレンスターでの地位を確固たるものにしトラキア河以西の地を手に入れた。対するフリージは切り札ともいえる雷神イシュタルが破れ満を持して投入したテルシオとカラコールが破られた事により威信を大きく失墜させアルスター、レンスター両地方から完全に撤退し後がなくなった。
 「これで決まりですね」
 サイアスは馬や竜に乗り追撃に移ろうとする解放軍を見下ろしながら言った。そして丘を下り解放軍の進んだ後を伝いコノートへと歩いていった。



解放軍はまずは良い出足だな。
美姫 「この調子で、一気に突き進むわよ」
果たして、セリスたちは、完全な勝利を手に入れられるのか!?
美姫 「次回も、期待してます」



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