『ドリトル先生のオーケストラ』
第五幕 日本語のアリア
先生が日笠さんと高等部の管弦部のコンサートに行く日です、先生は朝から学園に行きました。ですが。
トミーも王子もお家にいます、勿論動物の皆もです。
「先生いいね」
「コンサートの後は甲子園だけれど」
「ずっと日笠さんと一緒にいてね」
「そうしてね」
「うん、エスコートするよ」
先生は皆に陰のない笑顔で応えました。
「日笠さんは大切なお友達だからね」
「そう言うところがアウトだけれどね」
「まあいいよ、エスコートするなら」
「僕達も今はそれで満足するよ」
「それが出来たらベストだよ」
「何がベストかな、しかしね」
それでもと言う先生でした。
「行って来るね」
「そうしてね」
「今からね」
「私達は時間になったら甲子園に行くから」
「そこで会おうね」
皆はこう言ってでした。
先生を送ります、ですが皆は先生を学園まで送りました。トミーと王子それに執事さんがお家の残りました。
学園に着くとです、皆は先生に言いました。
「じゃあね、先生」
「僕達お家に帰るよ」
「それじゃあ後はね」
「甲子園で会おうね」
「そうしようね」
「うん、そうしようね」
先生はそれではと応えました、そうしてです。
先生は日笠さんとの待合場所に行って日笠さんと落ち合いました、今回も先生が待合時間前に行くとです。
丁度日笠さんがいてです、それで言ってきました。
「お待ちしました?」
「いえ、今来たばかりですから」
「そうですか」
「はい、むしろです」
先生は日笠さんに言いました。
「私は今来たばかりで」
「それで、ですか」
「日笠さんも来られて」
それでというのです。
「少し驚いています」
「五分前と思いまして」
「日本海軍の考えですね」
「は、はい」
日笠さんは少し戸惑いつつ答えました。
「そうでして」
「だからですか」
「来ました」
「そうなのですね」
「そうです、それで今から」
「コンサートホールに行きましょう」
「それでは」
このことは笑顔でお話してでした。
お二人で学園の中にあるコンサートホールに入りました、コンサートホールは適度な広さで音楽を聴くには相応しい場所でした、しかも。
「冷房が効いていますね」
「湿気もないですね」
「快適です、椅子もいいものですし」
「暑いとです」
日笠さんは先生にお話しました。
「快く聴けないので」
「音楽がですね」
「はい、ですから」
「このホールもですね」
「冷房はしっかりしています、椅子も」
「映画館の椅子と同じ造りですね」
「そうなっていまして。前の席との距離も」
それもというのです。
「適度に開いていて」
「移動も楽で」
「足もある程度伸ばせる様になっています」
「そのこともいいことですね」
「はい、ですから」
それでというのです。
「音楽もです」
「快適に聴けますね」
「そうです、でははじまりますので」
「聴かせておらいましょう」
先生は微笑んで応えました、そしてです。
オーケストラの演奏と共に学生さん達が日本語で歌う歌劇の歌を聴きました、中にはそれぞれの国の出身の子もいまして。
その子達は原語で歌いもします、重唱や合唱曲もありまして。
先生は満足した笑顔でお隣の席の日笠さんに言いました。
「どの曲もブラボーと言われていますが」
「それだけの歌唱ですね」
「どの子も熱心に練習していますね」
「そのことがわかりますね」
「ですから」
それ故にというのです。
「素晴らしいとです」
「言って頂けますか」
「そう思いますので」
日笠さんに微笑んでお話します。
「言わせて頂きます」
「それは何よりです」
「素晴らしいです」
「高校生の演奏と歌なので」
日笠さんはそれでと言いました、見れば見事な正装です。
「至らないこともあるかとです」
「私が思うとですね」
「そうでしたが」
「いえ、確かに技術的なものはです」
「至らないですか」
「そうしたことはありますが」
このことは事実だというのです。
「しかし熱意と努力をです」
「感じますか」
「技術はプロになりまして」
「そこからですか」
「どんどん磨けばいいもので」
そうであってというのです。
「今はです」
「熱意と努力ですか」
「その二つがあれば」
それならというのです。
「充分です、しかもその技術もです」
それもというのです。
「しっかりしています」
「努力しているので」
「どの子も毎日頑張っていますね」
「部活で練習しています」
「ですから」
そうであるからだというのです。
「それが出ていますので」
「しっかりしていますか」
「はい、見事です」
「そうですか」
「いい演奏でして」
そしてというのです。
「歌もです」
「同じですね」
「見事です」
こちらもというのです。
「とても」
「それは何よりですね」
「はい、素晴らしい演奏会です」
先生は心から言いました、そして演奏会が終わると先生は日笠さんと一緒に電車で甲子園まで行ってでした。
一緒に球場に来ました、するとスマートフォンで連絡を受けた皆が待っていました。
「迎えに来たよ」
「いい演奏会だったんだね」
「それは何よりだね」
「日笠さんも満足してくれているね」
「うん、では今からね」
先生は皆に言いました。
「球場に入ってね」
「観戦しようね」
「阪神の試合をね」
「そうしようね」
「是非ね。お昼もね」
こちらもと言う先生でした。
「球場の中で食べようね」
「お弁当食べようね」
「カチワリもね」
「ビールもあるしね」
「楽しもうね」
「そうしようね」
「是非ね」
笑顔で言う先生でした。
「毎日ね」
「いや、日本の球場っていいよね」
ガブガブは笑顔で言いました。
「美味しいものも出て」
「選手にちなんだお弁当が出るなんてね」
ホワイティも笑顔で言います。
「いいと思うよ」
「ただ野球を観戦するだけじゃないんだよね」
老馬も言います。
「日本の野球場って」
「お弁当以外にもあるしね」
ジップは他の食べもののお話をしました。
「お店が沢山あって」
「そしてビールもあるから」
チーチーは飲みもののお話をします。
「いいんだよね」
「甲子園だとカチワリあるし」
「そっちもいいね」
オシツオサレツは甲子園名物のことを言います。
「特に今は暑いから」
「いいね」
「さて、皆で飲んで食べて」
トートーはそうしてと言いました。
「野球を観戦しようね」
「それぞれの球場の名物料理があるけれど」
ダブダブはそれでと言いました。
「甲子園のものを楽しみましょう」
「甲子園ってこの独特の雰囲気だけでいいのに」
「美味しいものもあるのよね」
チープサイドの家族も笑顔です。
「どれだけいい球場か」
「日本一なのは事実だね」
「私達も楽しみだわ」
ポリネシアは言いました。
「これからの試合がね」
「そうだね、何ならね」
先生は笑顔の皆に言いました。
「それぞれの球場の名物を食べるのもいいね」
「選手のお弁当にね」
「名物料理をね」
「楽しむのもいいね」
「そうだよね」
「そうだね、そうしたことを考えてやってみてね」
そうしてというのです。
「楽しむこともだよ」
「日本の野球観戦だね」
「美味いものを食べ歩くのも」
「その一環だね」
「こうした楽しみを提供してくれるのもね」
それもというのです。
「日本の野球だよ」
「素晴らしいね」
「見事だね」
「そしてその中でね」
「甲子園はね」
「そうしたことも素晴らしいよ」
そうだというのです。
「日本一の球場だよ」
「本当にね」
「そう言っていいね」
「じゃあその日本一の球場で」
「今から観戦しようね」
皆でお話してでした。
そうして一塁側でお弁当や名物料理を食べてビールも飲みます、そうして試合を観戦するのですが試合はといいますと。
阪神がどんどん巨人を攻めています、対する巨人は全く駄目で。
「凄いね、三回終わって十点差だよ」
「巨人はノーヒットでね」
先生は王子に応えました。
「そのうえでね」
「こっちはどんどん打ってね」
「二桁安打でね」
「十点取ったよ」
「阪神がそれだけ強くてね」
「巨人が弱いね」
「そうだよ、このままいけば」
先生は王子にお話しました。
「阪神は今年もね」
「優勝するね」
「そうなるよ」
そうだというのです。
「絶対にね」
「そうだね」
「そう、それとね」
「それと?」
「何度見てもね」
周りを見てお話します。
「凄い応援だね」
「これが阪神の応援でして」
日笠さんが微笑んでお話してくれました。
「こうしてです」
「球場が縦に横に揺れる位ですね」
「応援します」
「こうした応援はです」
先生はそれこそと言いました。
「世界でもです」
「そうはないですね」
「他のスポーツでも」
「そこまでのものですね」
「はい、熱狂的で」
そうであってというのです。
「激しい」
「素晴らしい応援ですね」
「そうですね」
「黒と黄色で」
この二色でというのです。
「彩られて」
「そして七回になりますと」
「風船です」
日笠さんはそれだと言いました。
「風船を膨らませて」
「高々と飛ばしますね」
「そうします」
「それも甲子園ですね」
「その応援のあまりの凄さに」
それにというのです。
「星野さんも魅了されました」
「星野仙一さんですね」
「あの人は元々阪神がお好きでしたが」
「中日のエースであっても」
「阪神の監督に就任されて」
そうしてというのです。
「ファンの人達の熱さにです」
「魅了されましたね」
「心から応援してくれるので」
「この通りですね」
「最高のファンだとです」
その様にというのです。
「言ってくれました、そして」
「そして?」
「音楽もです」
「応援歌ですね」
「そして阪神の曲である」
「六甲おろしですね」
「勝ちますと」
阪神がというのです。
「いつも高らかに歌われますね」
「そして応援の時も」
「名曲ですね」
「間違いありません」
先生は断言しました。
「スポーツの曲も数多いですが」
「その中でもですね」
「六甲おろしはです」
この曲はというのです。
「名曲中の名曲です」
「あの曲が演奏されて」
そうなってというのです。
「非常にです」
「素晴らしい応援になりますね」
「あの曲も演奏されて歌われて」
「皆で歌いますね」
「一塁側だけでないですね」
「ファンの人達がいる場所は」
甲子園ではです。
「バックネット側も外野席も」
「両方ですね」
「ファンの人達がいてくれて」
そしてというのです。
「何万もの大観衆がです」
「声を合わせて歌いますね」
「そうします」
「選手の人達の応援歌に」
「六甲おろしを」
この曲をというのです。
「歌います」
「そうしますね」
「そのこともです」
「甲子園の素晴らしさですね」
「本当に」
「ワールドカップ並ですね」
トミーは唸って言いました。
「この応援は」
「そうだね」
先生はトミーの言葉にも頷きました。
「ここまでくると」
「それが普通のです」
「ペナントの試合でだからね」
「物凄いね」
「そして六甲おろしも」
この曲もというのです。
「勝ったらワールドカップで優勝した時のです」
「その国の国歌みたいにね」
「物凄い声で歌われますから」
「違うね」
「こんなチームないですよ」
「応援もね」
「阪神はただ華があるだけじゃないです」
トミーは言いました。
「勝っても負けても」
「例え何があってもね」
「華がありまして」
そうであってというのです。
「絵になる」
「それが阪神タイガースだね」
「そうですね」
「六甲おろしの凄さがね」
甲子園で歌われるそれのというのです。
「他チームの脅威の一つになっているんだ」
「勢いに飲まれますね」
「そう、甲子園のボルテージが上がると」
そうなると、というのです。
「完全にね」
「それに飲まれて」
「阪神にだよ」
「流れがいきますね」
「そうなるからね」
「余計に凄いですね」
「こんな球場他になくて」
そうであってというのです。
「応援もね」
「ないですね」
「色で表現すると」
甲子園での応援をというのです。
「青から赤に変わったら」
「その時はですね」
「流れは完全に阪神に移って」
そうなってというのです。
「どうにもならなくなるよ」
「そうなりますね」
「それが甲子園なんだよ」
「特別な球場ですね」
「そうした意味でもね、その流れの変え方がわかっていると」
そうであると、というのです。
「全く違うよ」
「阪神ならではですね」
日笠さんは試合を観戦しつつ言いました。
「本当に」
「そうですよね」
「子供の頃からずっと甲子園に来ていますが」
「そうした球場ですね」
「いつもこうしてです」
甲子園球場はというのです。
「球場の中は黒と黄色でして」
「三塁側以外はそうですね」
「しかも応援が熱狂的なので」
「若し色が変わる様なことが起これば」
「はい」
その時はというのです。
「完全にです」
「流れが変わって」
「そしてです」
そのうえでというのです。
「阪神にです」
「試合がいきます」
「例えばいいプレイが出たり」
「思わぬ選手が出ますと」
「もうそれで、です」
「色が変わりますね」
「先生の言われる通りに」
まさにというのです。
「青から赤に」
「完全に変わって」
「そしてです」
日笠さんは野球と先生を目で交互に目まぐるしく見つつお話します、尚先生は日笠さんがそうしていることはわかっていますがそれがどうしてかは気付いていません。
「阪神にです」
「流れが向かい」
「それで勝ちます」
「そうですね、ただ今日の試合は」
先生は言いました。
「最初からです」
「巨人がミスを犯していますね」
「いきなりストレートの四球で」
それを出してというのです。
「盗塁しますとキャッチャーが悪送球しまして」
「三塁に行って」
「そこから打たれてです」
「いきなり先制点でしたね」
「巨人は兎角ミスが多いです」
「エラーもフィルダーチョイスも多いですね」
「はい、そして」
そうであってというのです。
「肝心な時にワイルドピッチやパスボールで」
「相手に得点を許したり」
「攻撃もランナーが出ましても」
それでもというのです。
「簡単に牽制死したりチャンスに三振、ダブルプレー」
「明らかに技術がなくて」
「そうしたことばかりなので」
だからだというのです。
「巨人は弱いです」
「そうですね」
「まともなスカウトもドラフト戦略もなくて」
「素質のある選手を獲得しなくて」
「しかも練習もしません」
巨人の選手はというのです。
「遊んでばかりですから」
「技術がある筈がありませんね」
「はい、そして」
そうであってというのです。
「チーム内の雰囲気もです」
「半グレ集団みたいで悪いですね」
「それもかなり、これではです」
「弱いのも当然ですね」
「巨人は負けるべくして負けています」
「勝率一割台ですね」
「最下位であり続けています」
そうだというのです。
「二十五年の間」
「そうなっていますね」
「はっきり言いまして」
先生は言いました。
「巨人は弱いです」
「その弱さには理由がありますね」
「野球をしていないですから」
「プロとして」
「むしろ勝率が一割台あるだけでもです」
それだけでもというのです。
「凄いです、かつては球界の盟主を自称していましたが」
「今は只の弱小球団ですね」
「不祥事ばかり起こる」
「まるで球界の汚物ですね」
「それが今の巨人です」
巨人の攻撃でしたが三者連続三振で終わりました、スコアボードには巨人の回に延々とゼロが刻まれていっています。
試合は無事に終わりました、阪神は二十五対〇で勝ちました、見事完封勝利しかも先発全員安打でした。
喜びの六甲おろしが木霊する中で先生達も歌います、先生は歌が終わると言いました。
「私もこの曲大好きだよ」
「本当に名曲だね」
「名曲中の名曲だよね」
「特に勝った時甲子園で歌うと最高だよ」
「えも言われぬ気持になるわ」
「そうだね、実はね」
先生は皆にも言います。
「野球の曲もオーケストラで演奏されたよ」
「へえ、そうなんだ」
「そんなことがあったんだ」
「野球の曲が」
「球場で演奏されて歌うんじゃなくて」
「オーケストラで演奏されたんだ」
「そうだよ、六甲おろしだってね」
今さっきまで歌われていた曲もというのです。
「そうだったんだ」
「成程ね」
「面白い趣向だね」
「オーケストラはクラシックだけじゃない」
「アニメやケゲームの曲もそうで」
「野球の曲もなんだ」
「そうだよ、野球にも音楽は欠かせないけれど」
それでもというのです。
「題名のない音楽会という番組であったんだ」
「ああ、あの番組だね」
「毎朝日曜日にやってる」
「いい番組よね」
「面白いわ」
「その番組でやっていてね」
それでというのです。
「私もそのお話を聞いてそれもいいと思ったよ」
「実際にいいね」
「六甲おろしは名曲だしね」
「他にも野球関係で名曲多いし」
「オーケストラで演奏してもいいよ」
「素敵だわ」
「全くだよ、その発想が素晴らしいよ」
先生は笑顔でお話しました。
「全く以てね」
「そうだよね」
「是非聴いてみたいね」
「一度ね」
「うちの学園でもやってくれないかな」
「楽しみだよ」
「そうしてくれたらね」
皆で言います、そしてです。
先生は皆にです、この曲のお話をしました。
「私を野球につれってては知っているかな」
「うん、知ってるよ」
ガブガブが応えました。
「アメリカの曲だね」
「七回になると演奏されてね」
そしてと言うトートーです。
「皆で歌うね」
「名曲でね」
それでと言うダブダブです。
「私も好きよ」
「いい曲だよね」
「本当にね」
チープサイドの家族もお話します。
「七回にあの曲を演奏するなんて」
「ちょっと疲れも出る頃だしね」
「そこであの曲が演奏されて」
そしてと言う老馬です。
「息抜きにもなるね」
「いい息抜きだよ」
「全く以てね」
オシツオサレツも二つの頭で言います。
「いいタイミングだよ」
「何といっても」
「あの曲を皆で歌うんだよね」
ジップは尻尾を振って言いました。
「アメリカだと」
「甲子園では風船を飛ばすけれど」
ホワイティも言います。
「あれもまたよしだね」
「野球の楽しみ方は一つじゃない」
こう言ったのはチーチーです。
「音楽もそうだね」
「あの曲も聴きたくなる時があるわね」
ポリネシアはまさにと言いました。
「野球を観戦していたら」
「そうだね。私も好きでね」
先生もです。
「よくね」
「聴いてるね」
「ユーチューブとかでね」
「先生もそうしているよね」
「そうだよね」
「だからね」
それでというのです。
「お家に帰ってから聴こうか」
「そうしよう」
「日本じゃあまり演奏されないけれど」
「それでもね」
「楽しもうね」
「皆でね」
「聴いてね」
こうしたお話をします、そしてです。
日笠さんをお家に送ってから皆で先生のお家に帰ってそうして私を野球につれてってを聴きました、すると。
皆は自然と笑顔になって言いました。
「やっぱりいいね」
「名曲よ」
「六甲おろしも名曲だけれど」
「この曲だってね」
「充分名曲で」
「聴いていていいよ」
「そうだね、野球はやっぱりアメリカ発祥で」
そうであってというのです。
「野球の音楽っていうとね」
「この曲だよね」
「何と言っても」
「そうだよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「野球を観戦したらね」
「この曲もいいね」
「この曲を聴いても」
「そうしてもね」
「そう思うよ、ただ日本ではね」
今皆でいる国ではというのです。
「やっぱりね」
「どうしてもだよね」
「他のことをするね」
「ラッキーセブンって言って」
「それでね」
「そこは文化の違いだよ」
そうだというのです。
「それぞれの国のね」
「そうだね」
「本当に違うね」
「その辺りはね」
「何かと違っているね」
「同じ野球をしても」
「国によって」
皆も言います。
「確かにね」
「その通りだね」
「そしてその違いも理解してね」
「そのうえで楽しむ」
「そうすることだね」
「そうだよ、そしてね」
そうであってというのです。
「日本でも大事なのはね」
「何かな」
「一体何かな」
「それは」
「スポーツマンシップだよ」
これだというのです。
「応援、音楽もね」
「そうだね」
「スポーツマンシップがないとね」
「駄目だよ、もう」
「絶対に」
「それがあるかないかでね」
スポーツマンシップがというのです。
「全くだよ」
「違うからね」
「そこはちゃんとして」
「そしてね」
「聴かないとね」
「そして歌わないと」
「それは絶対だよ」
何と言ってもというのです。
「それを守る人はね」
「よくてね」
「守らないと駄目」
「何と言っても」
「そうだね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「私も守る様にしているよ」
「先生は特にだね」
王子が言ってきました。
「スポーツマンシップを守るね」
「そうしないと駄目だってね」
その様にというのです。
「思っているよ」
「そうだよね」
「若しもだよ」
それこそというのです。
「スポーツマンシップを守らないなら」
「失格だね」
「もうね」
「その通りだね」
「そこはね」
「ちゃんとしないとね」
「紳士として以前に」
先生は言いました。
「人としてね」
「当然のことだね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「紳士とかじゃなくて」
「もうね」
「そこは守って」
そうしてというのです。
「やっていくことだよ」
「どんなスポーツでもだね」
「勿論だよ」
「先生の言う通りだよ、けれどね」
王子はどうかというお顔になって言いました。
「それがね」
「出来ていない人がいるね」
「やっぱりね」
「何処でもね」
「よくないことだね」
「そう、甲子園でもね」
今日観戦していたこの球場でもというのです。
「とんでもないことがあったしね」
「昭和四十八年でしたね」
トミーが応えました。
「あの年でしたね」
「そう、最終戦でね」
その試合でというのです。
「阪神が勝ったら優勝だったけれど」
「それが、でしたね」
「負けてね」
「相手の巨人が優勝しましたね」
「巨人が九連覇して」
そいうしてというのです。
「阪神はね」
「最後の最後で優勝を逃して」
「そしてね」
そうなってというのです。
「試合内容も酷くて」
「惨敗で」
「そうであってね」
それでというのです。
「もうね」
「皆激怒して」
「グラウンドに雪崩れ込んだんだ」
そうなったというのです。
「それで球場全体がだよ」
「荒れ狂って」
「そうなってね」
それでというのです。
「どうしようもなくなったんだ」
「巨人の人達も胴上げどころじゃなかったですね」
「出来なくてね」
「慌ててベンチに入って」
「そしてね」
「避難しましたね」
「しかも暴力を受けているから」
巨人の人達がというのです。
「下駄で殴られたりね」
「それは酷いですね」
「そうなってね」
それでというのです。
「残ったのはね」
「汚点でしたね」
「阪神の歴史の中のね」
「永遠に残る汚点ですね」
「今も語り継がれるまでにね」
そこまでのというのです。
「とても酷いね」
「汚点になっていて」
「それでね」
そうであってというのです。
「二度とだよ」
「あってはならない」
「そんな出来事だよ」
「そうですね」
「スポーツマンシップがあるなら」
それならというのです。
「例え相手チームが目の前で胴上げしても」
「拍手するべきですね」
「そうだよ」
まさにというのです。
「そうでないとね」
「駄目ですね」
「全くだよ」
こう言うのでした。
「相手が巨人でもね」
「あの時はそうすべきでしたね」
「確かにね」
先生はこうも言いました。
「負けたら悔しいよ」
「スポーツでは」
「そう、けれどね」
それでもというのです。
「その悔しさはね」
「次の機会にですね」
「晴らすことでね」
そうであってというのです。
「暴れる、不平を言う、そんなことはね」
「あってはならないですね」
「そうだよ、スポーツマンシップがないとね」
「そんなことをしますね」
「挙句スポーツ以外でもね」
「同じことをしますね」
「そしてそんな人を正しいと言うと」
そうであると、というのです。
「とんでもない間違いを犯すよ」
「そうなりますね」
「嘘を信じて」
「騙されることもありますね」
「そうもなるから」
だからだというのです。
「スポーツマンシップはね」
「知ってですね」
「そのうえでね」
「守ることですね」
「そうだよ、スポーツマンシップを全く守らないで」
そうであってというのです。
「スポーツをしても」
「意味はないですね」
「勝ちたいだけなら」
それならというのです。
「もうね」
「すべきじゃないですね」
「いいことなんてないからね」
それこそというのです。
「全くね」
「そうだよね」
「害でしかないよ」
「スポーツマンシップを守らないなら」
「それでスポーツをしても」
「応援だってね」
「周りが迷惑するよ」
先生は皆に言いました。
「そうなるよ」
「そうだね」
「その通りだね」
「周りがどれだけ迷惑するか」
「嘘まで吐いたならね」
「尚更だね」
「そうなるから」
それでというのです。
「しない方がいいよ」
「そうだよね」
「先生の言う通りだよ」
「スポーツマンシップについては」
「そうだね」
先生も言います。
「絶対のことだね」
「スポーツをするなら」
「それならね」
「そうすべきだね」
「絶対にね」
こう言うのでした、そしてです。
皆で飲んで食べます、今日のメニューは。
「いやあ、美味しいね」
「そうだね」
先生は王子の言葉に笑顔で頷きました。
「美味しいカレーだね」
「凄くね」
「夏もね」
この季節もというのです。
「カレーはね」
「最高だね」
「夏野菜のカレーだけれど」
「その夏野菜も美味しいから」
「だからね」
それでというのです。
「本当に美味しいよ」
「そうだね、カレーも食べて」
「楽しく過ごしていこう」
皆で言います、そうした時間も過ごしたのでした。