『時空を越えた超戦士−Remake−』

其之十三 戦闘民族

 

 キャロが落ち着きを取り戻し、部族の皆を弔おうとしたその時、2人組の男がこの地に降り立った。

 

「何だ、貝割マンたちの反応が消えたと思ったら……やられてるじゃねぇか?」

 

「管理局とか言う奴等の他に、この星で貝割マンを倒せる奴がいるとはな…」

 

 どうやら貝割マンに、この地を襲わせたのは奴等の様だ。

 2人組は背を向けているバーダックとこちらを見ているキャロに気付き、近付いてきた。

 

「よぉよぉ、テメーらが貝割マンを始末したのか?やるじゃねーか」

 

「少しは楽しめそうだな……おいテメー、ちょっと|面《つら》見せろや!」

 

 キャロは2人組を見て驚いた。

 この2人には、義父と慕うバーダックと共通する点がある事に気付いたのだ。

 それは、腰に巻かれた『尻尾』である。

 バーダックは、不機嫌そうな顔で振り向いた。

 

「テメーら如きが随分と態度がでかくなったな…スビッチ、ローティス」

 

「なっ!?」

 

「お…お前は!?」

 

 スビッチ、ローティスと呼ばれた2人は、振り向いたバーダックの顔を見て驚愕した。

 

「まさか、テメーらが生きていたとはな……てっきり惑星ベジータと共にくたばったと思っていたぞ…」

 

「「バーダック!!」」

 

 2人組の正体は、なんとバーダックと同じ…惑星ベジータが消滅した際に死んだはずのサイヤ人の下級戦士だった。

 

 

 

 

 

 サイヤ人は、フリーザに傭兵という立場で雇われ、星の地上げを行う事を生業としている種族である。

 エリート戦士ともなれば、1人で行動する者も多いが、下級戦士達は大体、4,5人でチームを組むのが殆どである。

 バーダックも、5人1組でチームを組んでいた。

 そしてこのスビッチとローティスは、王に代わり下級戦士を統括するエリート戦士が率いるチームに所属していた。

 そのエリート戦士の名はキャーべ。

 王子であるベジータの側近を務めているナッパと同じく名門出のエリートである。

 彼らは惑星ベジータがフリーザによって破壊されたとき、星の爆発時にとある理由で発生した次元震に巻き込まれ、原初の虚数空間『混沌』を通り、こちら側に流れてきたのだった。

 

 

 

 

 

「貝割マンをばら撒いたのはテメーらか?」

 

「ああ」

 

「その理由は……って聞くまでもねぇな」

 

 サイヤ人であるが故に、バーダックは彼らの目的を性格に理解していた。

 キャーべ達は、ル・ルシエという少数民族を滅ぼす事が目的ではない。

 この星……つまり管理局が『第6管理世界』と呼ぶこの世界の住人たちを全滅させる事が目的なのだ。

 

「この世界を自分達の本拠地にするつもりなのか?」

 

「フン。重力が少し軽すぎるが環境は悪くないからな…そしてここを足がかりにこの次元世界とやらを支配している時空管理局を叩き潰せば、俺たちサイヤ人の天下だ」

 

「バーダック。手を貸してくれないか?お前ほどの戦士が仲間に加われば、怖い者無しだぜ…。何せこの世界にはフリーザ様みたいなのは存在しないようだからな……」

 

 突然の勧誘にキャロは不安げな表情になった。

 バーダックが、自分の部族を滅ぼした奴の仲間になる…。

 それは彼女にとって苦痛だった。

 キャロにとってバーダックは義父も同然なのだから…。

 そんなキャロに気付いたのか、バーダックは彼女の頭を少し乱暴に撫でていた。

 力強く……「心配するな」と言うかのように…。

 そして、スビッチ達を睨みつけ、激昂した。

 

ふざけるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

 

「な…何!?」

 

 まさか断られるとは思ってもいなかったスビッチは戸惑った。

 

「テメーら……どの面下げてそんなこと言いやがる」

 

「な…何のことだ?」

 

「忘れたとは言わせねぇ……あの時の事を…」

 

 あれはバーダックが惑星ミートで、フリーザの側近のドドリアによって深手を負わされ、惑星ベジータに帰還した時のこと。

 フリーザの裏切りを確信したバーダックは、酒場で屯していた奴等にフリーザが裏切った事を伝え、共にフリーザを倒そうと持ちかけた。

 しかし、皆はそれを信じずバーダックを笑い者にした。

 バーダックも、トーマからそれを聞かされた時は信じられなかった。

 だから、すぐに信じられないのは止むを得ない……。

 しかし、頭からそれを信じず、笑い飛ばされた事は許せなかった。

 実際にバーダックはドドリアにやられたのだから……。

 勿論、その笑った連中の中にスビッチとローティスも加わっていた。

 あの時から、彼らはバーダックにとって同胞では無くなっていた。

 彼にとってサイヤ人の仲間と呼べるのは、自分がチームを組んでいたトーマ、セリパ、パンプーキン、トテッボの4人と|息子《カカロット》のみになっていたのだ。

 

「俺はあの時、こう言ったよな…テメーら全員地獄に堕ちろ…ってな。何よりも俺の義娘を苦しめたテメーらを許すつもりはねぇ。丁度いい……俺が今度こそ地獄に叩き堕としてやる!!」

 

 バーダックの返答を聞き、スビッチとローティスは上空に飛び上がった。

 そして、スカウターでバーダックの戦闘力を計測した。

 

「……戦闘力1500…?」

 

「何?奴の戦闘力は7000近くあった筈……腕を落としたのか?」

 

 彼らはバーダックの戦闘力が7000近くあったと言っているが、彼らが知らないだけで、カナッサ星から戻った後、バーダックの戦闘力は10000近くまでになっている。

 そして、ミート星から帰り、フリーザに敗北し、過去にタイムスリップし、フリーザの先祖であるチルドと戦い、超サイヤ人に覚醒。

 『伝説の超サイヤ人』カリワーとの戦闘の時には既にスカウターで計測できるレベルを遥かに超えていた。

 にもかかわらず、現在の戦闘力1500と息子ラディッツと同じなのは何故か?

 それはさておき、スビッチとローティスの顔に笑みが浮かんでいた。

 本来ならば、下級戦士でありながらエリート戦士を上回るバーダックに勝てる要素などまったくない。

 2人の戦闘力はそれぞれスビッチが1980、ローティスが1960と、下級戦士の中でも高い方だ。

 エリート戦士がリーダーをしているチームのメンバーだけの事はあった。

 しかし、かつてのバーダックには勝てる気がしなかった。

 エリート戦士を上回るその実力ゆえに、バーダックの名はサイヤ人達の間では有名だったのだ。

 だが……今の戦闘力ならば勝てる。

 どういう理由かは知らないが、戦闘力が落ち込んだ今ならば……。

 そう確信した2人は、さっそく行動に移した。

 

「「ならば死ね!」」

 

 バーダックとキャロに向かって連続エネルギー波を打ち込んだ。

 

「ハハハ…どうだバーダック…テメーの娘とやら諸共くたばれ!!」

 

 得意になるスビッチだが、爆煙が晴れて目にしたのは……キャロの前に立ち塞がった無傷のバーダックだった。

 

「な…何故だ……たかが1500の奴に…」

 

「スカウターが故障でもしたのか?」

 

 などと戸惑っている隙を見逃すバーダックではない。

 瞬時にローティスの真上に迫り、頭上で手を組んだ。

 

「…………!?」

 

 いきなりの事にローティスは反応できず呆然となり、そこに容赦なく頭部に放たれたハンマー打ちを喰らい、,ローティスは地面に叩き付けられた。

 

「ヒ…ヒィ―――……」

 

 いともあっさりローティスがやられ、恐怖に駆られたスビッチはそのまま逃走しようとしたが、すぐにバーダックに追いつかれた。

 

「馬鹿が、逃がすと思うか!」

 

 スカウターが反応し、バーダックの戦闘力計測数値が3000を示していた。

 

「せ…戦闘力が変わっている?」

 

「フン!テメーらとは出来が違うんだよ……|潜《くぐ》って来た戦いもな!!」

 

 拳を腹部に突き入れられたスビッチは意識を失い、バーダックはブロッコが耳に装着しているスカウターを奪うと、倒れているローティスに向かって、蹴り飛ばした。

 過去にタイムスリップし、賞金稼ぎを生業にしていた頃、バーダックは様々な|型《タイプ》の宇宙人たちと、ある時は敵対し、ある時は共闘した。

 その中には戦闘力をコントロールすることの出来る者もおり、バーダックもコツを掴んでそれを体得していた。

 地球人との戦闘後、すぐに体得したベジータ程早くはなかったが……。

 これを体得した事により、無駄な力を使わなくて済む様になっていた。

 

「くたばれ!」

 

 重なりあって倒れているスビッチとローティスに向かって気功波が放たれ、2人の体は塵となって消滅した。

 バーダックはスカウターを装着して、スイッチを入れた。

 

「…西の方角で戦闘力270〜490の反応が大量に存在している……そして次々と生命反応が消えている…派手に暴れているようだな」

 

 この星の住人たちの中に戦闘力400前後の持ち主など『ある例外』を除いて存在しない……。

 ならば、この反応は間違いなくキャーべの手の者だろう。

 

「お父さん…どうするの?」

 

「この星の奴等がどうなろうが俺の知った事じゃねぇが、お前は嫌なんだろう?」

 

 バーダックの問いにキャロはコクンと頷いた。

 

「俺としてもキャーべの思う様にさせるのもシャクだ…」

 

 バーダックは個人的にもキャーべの事が気に入らなかった。

 キャーべは何かとバーダックを目の仇にしていたからだ。

 

「俺は奴等を片付けてくる……キャロ、お前はどうする?」

 

 キャロがついていきたいと言ったので、バーダックはキャロと気絶しているフリード(既にチビサイズに戻っている)を抱え、駆けて行った。

 

 ★☆★

 

 時空管理局、第6官理世界地上本部は現在、謎の生物の群れの襲撃を受けていた。

 

「第2防衛ラインを突破されました!」

 

「既に半数の部隊が全滅!」

 

「このままでは、本部が陥落するのも時間の問題です」

 

「本局からの援軍が来るまで、なんとしても持ち堪えるんだ!!」

 

 青と黄色の異形相手に、陸士達は次々とその命を散らせていった。

 第6管理世界に駐在する管理局員の魔導師ランクは最高でBランク。

 スカウターの戦闘力計測値で平均50前後である。

 戦闘力400前後の異形を相手にするには、実力が足りない。

 無論、戦いとは戦闘力だけで決まるわけではない。

 戦術次第では、格上の相手を倒すことも可能だ。

 現に何匹かの異形を倒すことには成功している……が、相手の数が多い為、そんなのは焼け石に水であった。

 一匹の異形を倒すのに数人が犠牲になっている。

 なんとか奮戦するも、とうとう最終防衛ラインが突破されようとしたその時…。

 

「次元転移反応を確認!本局の次元航行部隊が到着しました!!」

 

 本部上空に三隻の次元空間航行艦船が、転移して来た。

 

【こちら巡航L級8番艦、『アースラ』艦長クロノ・ハラオウン……これより援護に入ります。艦砲射撃を行いますので、陸士部隊を退避させてください!】

 

「了解!これより閃光弾を発射する。各局員は閃光防御、敵の目が眩んだ隙に退避せよ!!」

 

 通達通り、本部から敵の群れの真ん中に閃光弾が放たれ、異形達の目を眩ませた。

 その隙に、奮戦していた陸士達は安全圏まで退避を済ませた。

 

「総員の退避を確認しました」

 

「主砲、発射準備完了」

 

「敵生体に照準固定」

 

「撃て!」

 

 ハラオウン艦長の号令の下、アースラと他二隻の艦船が主砲を異形に向けて発射した。

 放たれた主砲は、異形達を完全に捉えており、異形達は魔法の光に包まれた。

 

「状況は?」

 

「……ぱ…反応確認……敵はまだ活動しています!」

 

 あれほどの砲火を浴びながら、異形達は全滅していなかった。

 

「しかし、反応はかなり弱くなっています……それなりのダメージは与えられた模様です」

 

「よし、武装隊出撃!掃討戦だ」

 

 異形達はかなりのダメージを負ったにも関わらず、破壊活動を続行していた。

 アースラ所属の武装隊は、隊長がAランク、隊員がBランクと第6管理世界の地上本部の陸士部隊よりも人員が充実している。

 それに加え、総指揮を取る執務官のフェイト・T・ハラオウン執務官は空戦S+ランクを保持するエース級の魔導師である。

 

「フェイト……わかっているな?」

 

「……うん」

 

「納得出来ないだろうが、もしもの時は…」

 

「解っている……殺傷設定魔法を使用するよ…」

 

 管理局では基本的に非殺傷設定の魔法を用い、相手を殺さない様にしているが、場合によっては殺傷も認められる。

 相手が人間ではなく、凶暴で危険な生物ならば尚更だ。

 特に今回の異形は、非殺傷設定とはいえ、艦砲射撃にも耐える様な相手だ。

 躊躇うことで、味方に犠牲を出す愚は避けなければならない。

 フェイトは、局員になってから一度も実戦で殺傷設定を使った事はないが、執務官になったときに受けた教育で、状況によっては使わなければならない事は理解していた。

 

 ★☆★

 

 少し離れた場所に3人の人影が地上本部の状況を見物していた。

 

「貝割マン、球根マン…出撃させた奴等は、もう使い物になりませんね…キャーべ」

 

 球根マンとは、貝割マンを強化した携帯戦闘生物である。

 体の色は貝割マンと違い黄色で、戦闘力は390〜490程。

 格闘戦しか出来ない貝割マンと違い、球根マンは気功波の類を放つ事が出来るのが特徴だ。

 

「所詮、使い捨ての携帯戦闘生物だ。それにストックはまだまだあるし、数は少ないが栽培マンも残っている。問題はない」

 

 そう彼らこそ、この世界に迷い込んだサイヤ人達であった。

 エリート戦士のキャーべと、その配下のタニブとコーンである。

 タニブの戦闘力は2300と、下級戦士としてはかなり高い戦闘力を持ち、コーンも女性ながら2600と、男のサイヤ人顔負けの戦闘力を誇っている。

 キャーベ自身の戦闘力は4000と、|王子《ベジータ》の側近のナッパと互角の実力を持っていた。

 

「ところで…偵察に行ったスビッチとローティスの反応が消えました…」

 

「…フン!情けない奴等だ…こんな星の住人にやられたのか?」

 

 タニブの報告に、キャーべは部下の不甲斐無さを哂った。

 

「タニブ…スビッチ達を倒した奴の戦闘力は?」

 

「そ……それが戦闘力3000ほどの奴らしい…」

 

 返答を聞き、コーンは絶句した。

 

「戦闘力3000?馬鹿な…我々よりも上回っているではないか……こんな星に何故…」

 

 流石に下級戦士とはいえ、自分達サイヤ人を上回る戦闘力を持つ者がいるとなれば、動揺してしまうようだ。

 

「まあいいさ…。3000ならばお前たち2人がかりで掛かれば何とかなるだろうし、俺が相手をしてもいい…」

 

 戦闘力4000と3000では、かなり実力に差が出る。

 キャーべが絶対の自信を持つ程に。

 

「それよりもタニブ…。仕切り直すから、あの目ざわりなゴミ屑どもを始末して来い…」

 

「ついでにちょっと遊んで来ていいですか?」

 

「フッ…好きにしろ…」

 

 キャーべの返答を聞き、タニブは喜び勇んで飛び立つのだった。

 

 ★☆★

 

 艦砲射撃によって弱まった貝割マンと球根マンを掃討するのは、フェイト達にとっては容易だった。

 第6管理世界地上本部から送られ来たデータを見れば、かなりヤバイ相手である事は解かっていた。

 だからこそ、最初から次元空間航行艦船の艦砲射撃で殲滅、もしくは弱らせるという手段を取ったのだ。

 貝割マンと球根マンは、戦闘力こそ魔導師を上回るが、ただ与えられた命令を実行する程度の知性しか持っていない。

 様々な事件を解決している百戦錬磨の部隊である『アースラ』のクルーにとって、対処出来ない相手ではなかった。

 

「このままいけば、何とかなりそうだな」

 

 ホッと息を吐いたクロノだったが、急に艦内にアラートが鳴り響いた。

 

「どうした?」

 

「高エネルギーが接近!このままでは武装隊に被害が出ます!!」

 

「フェイト!総員離脱!!」

 

 クロノからの命令を聞き、慌てて上空に離脱したフェイト達の眼下を凄まじい閃光が全ての貝割マンと球根マンに降り注ぎ、殲滅された。

 

「い…一体何が…!?」

 

「フェイトさん…あれを!」

 

 部下が指し示した方向に視線を向けたフェイトが見たのは、たくましい体躯をした1人の男の姿だった。

 

「こちらは時空管理局の者です。聞きたい事がありますので武装を解除し、同行願います…」

 

 武装隊の1人が、男に近付き語りかけるが、返ってきたのは掌から放たれた閃光だった。

 武装隊員はとっさに『ラウンドシールド』を張って防御するが、『ラウンドシールド』諸共貫通し、絶命した。

 

「なっ!?」

 

「へへへっ…せいぜい楽しませてもらうぜ!」

 

 男……サイヤ人戦士タニブは、武装隊めがけて突撃して行った。

 


後書き

 

と、いうわけでバーダックの敵となるのは、サイヤ人の生き残りです。彼らは、惑星ベジータが消滅する寸前に、ある力によって次元転移をしてきました。

真一郎「勿論、ある力とは……いつもの如くアレだな」

今回登場したサイヤ人は全員オリキャラです。

真一郎「名前の由来はキャーべは、キャベツ。タニブは、蕪の英語読みのターニブから。スビッチは、ほうれん草の英語読みのスビニッチから。ローティスは、蓮根の英語読みのロータスルートから」

そして、コーンは玉蜀黍からですが、もともとコーンというキャラはバーダックの仲間のセリパの初期設定です。

真一郎「容姿なんかもそのコーンをイメージしているんだよな」

では、これからも私の駄文にお付き合い下さい。

真一郎「お願いします」




バーダックが丸くなっている。
美姫 「まあ、可能性としてはなくもないけれどね」
でも、まさかキャロの父親となっているとはな。
美姫 「流石にそれは驚いたわね」
しかも、バーダックが居なかったら何気にこの星がピンチな状況に。
美姫 「クロノやフェイトも来ているみたいだし、この後どうなるのか気になるわよね」
ああ、とっても気になるな。
美姫 「次回が待ち遠しいです」
次回も待っています。
美姫 「待ってますね〜」



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